内訳明細書に、電線管 100m、ケーブルも、同じく 100mとなっている。
管端からケーブルが出ないのに、どうやってつなぐねん?
これは、時々聞く話である‥
まずは、おさらい。
■ 設計数量:
このケースでは、設計図面を計測した配線・配管の正味数量をいう。[内訳明細書数量]
■ 所要数量:
施工上必要な配線・配管のたわみ、ロスなどを含んだ予測数量をいう。
このケースでは、設計数量にそれぞれの補給率を乗じたもの。
複合単価を用いる場合は、複合単価の中にきちんとそれぞれが含まれている。
■ 余長:
電線管から電線を引出す分をいう?
ある高価なソフトのオプション機能として、
電線と電線管を同時に拾い出すことができ、電線管から電線を引出す余長を付加することが可能です。
余長を付加する箇所を指定する機能付きです。
と記載されている。
余長を算出する必要性は、「公共建築工事積算基準」のどこに記載されているのでしょうか。
施工現場を思い浮かべてください。
電線の切れっ端と電線管の切れっ端、どちらが多い ‥
だから、電線管 100m、ケーブルも、同じく 100mで
きちんと相手の機器に接続できる ‥ なるほど ‥
活きた現場に基づきましょう。
活きた知恵を働かせ、許容範囲の誤差は、サッパリ切り捨てましょう。
数円から数千円の精度アップに、マニュアル片手に多くの時間を費やす。
活きた現場ではなく、プログラム世界に、はまっていませんか?
本末転倒では ‥‥‥
πは、3.14以上3.15以下も正解。3.14159 26535 以上 3.14159 26536 以下も正解。
要するに必要精度を見極めることが肝要か。
発注者の意向を知り、対策を練る。
そして、身の廻りのライバルがやれないことをやる。 すれば、自然と好結果がついてくる。
肝心なことは、入札制度改革の流れを踏まえて、失格しないことではないでしょうか。
積算チーム |