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施工管理の実務ポイント

第18回: 竣工検査の順調な流れは、段取りがつくる

今回は、竣工検査を順調に進めるための重要な段取りについて話をします。

書類検査については、機会を改めます。
さて、ご存じのことと承知しますが、再確認を兼ねて、検査を受ける側の段取りです。

1. 準備・確認等

 ・ 停電、断水、ベル等の警報音を伴う場合は、事前に 施設管理者等関係先に連絡しておく。
 ・ 扉など解錠を必要とする場合は、鍵の手配をしておく。
 ・ 協力業者への立会要請を、再確認 しておく。
 ・ 書類検査をする場所を確保しておく。
 ・ 各測定器具を、準備 しておく。
   計器類は、バッテリーの充電量、リード線、ゼロ点調整等を、確認 しておく。
   (絶縁抵抗計、接地抵抗計、検相器、極性試験器等)
   (水圧測定器、水圧計、満水試験器、風量測定器、柄付鏡等)
 ・ 脚立、懐中電灯、スリッパ、携帯電話(電話番号)等を準備しておく。
 ・ 工事の規模に応じて、試験、測定、検査箇所の開放、復旧する人の役割分担をしておく。
 ・ 電気主任技術者等必要な関係先に連絡をしておく。

2. 当日または前日、検査開始までにできること

 ・ 施錠されている各室の鍵を開けておく。
 ・ 点検口を開けておく。この際、点検口の用途表示も再チェックできる。
   (全数が望ましいが、少なくとも主要な施工場所の点検口)
 ・ 流し台等配管の接続をチェックできる扉は、開けておく。
 ・ ハンドホール、枡等で開口養生が可能なものは蓋を開けておく。

3. 検査にあたっての概要説明

 ・ まず最初に工事概要を契約図面により簡略に検査員に説明する。
 ・ 検査順位および経路を説明して検査員の了解を得る。
   (検査員より指示があった場合はその指示による。)

4. 検査時、検査員より先回りでできること

 ・ 各室、PS等の扉を検査員より先回りして開ける。
 ・ 各室の照明器具を点灯する。(検査後、その都度消灯)
 ・ 分電盤の扉、内扉をすぐチェックできるよう開ける。
 ・ 事前に開けられなかったハンドホール、枡等の蓋を開ける。
 ・ 外灯等の点検蓋を開ける。

5. 検査時、請負者が自主的にできること

 ・ 3路スイッチの確認およびコンセントの極性確認
 ・ 空調機、換気扇、各種ファンの運転確認

まとめ
 ・ 竣工検査も段取り一つで、流れが変わる。評価が変わる。

監理者チーム

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