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施工管理の実務ポイント

第11 回目:設計内訳書は、数量がいつも足らない。何とかならないの?

実行予算を組むのに、設計書の内訳は、m 物が、いつも足らない、との声 …

・ 幹線ケーブルは、拾ってみたが、全然数量が足らない。
・ 配管の数量が、自社積算担当の数量より少ない。

いつも請負者が損をする。

ご不満にお答えします。
設計数量と所要数量は、基本的に異なります。

設計書の内訳 m 数量で施工できないのは、ごく当たり前のことです。
設計図を最短距離で測った複合単価の数量だからです。
[公共建築工事数量積算基準に従って]

複合単価とは、材料費、雑材料費、小運搬費、労務費等を含んだ単価です。
配線、配管材料の複合単価には、補給数量を含みます。
そもそも複合単価には、 【 補給数量が金額として 】 見込まれています。
継手や支持材料も金額として含まれています。

公共建築工事積算基準の解説[平成19年基準]には、下記のように記載されています。

複合単価とは、平均的な技能を有する作業員が1日(実働8時間)で行うことのできる施工数量を元に
割り出された単位数量当たりの労務数(例えば、作業員が1日に10u施工できれば 0.1 人/u)と
単位数量当たりに使用される資材の量を歩掛りといい、これに資材単価や労務単価を乗じ、下請け
経費率等を加えた工費としたものである。

平たく言えば、複合単価は、補給数量、経費等を含む単価です。
『 複合単価そのもの 』に対する理解が公共積算の出発点です。
枝葉を扱う一見便利そうなオプション機能は、複合単価の肝心な理解に対し何の貢献もしない。

公共工事の積算をするのであれば、高価なソフトに依存せず、
複合単価そのものに慣れ親しむ方が手っ取り早く、しかも得られる効果も大きいでしょう。

請負者がいつも材料で損をするのではありません。
『 複合単価そのもの 』 をよく知らないと、損をしていると思いがちです ‥

『 複合単価そのもの 』 とお友達になれば、いろんなことが見えてきます。

監理者チーム

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