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施工管理の実務ポイント

第1回目:施工計画書について [品質計画が必須]

以下は、電気設備工事監理指針>第1編一般共通事項 >○○>○○>○○>施工計画書より抜粋しました。

(a) ‥‥
(b)工事に先だって請負者は、施工計画書で品質計画を作成し、監督職員はこれを検討・調整して
承諾することにより、発注者と施工者の合意による品質が定まり、これに基づき施工を‥
このため、監督職員の承諾のない品質計画により作業が行われることのないよう、‥

(c)‥監督職員は、これに承諾した旨の押印等をするが、この際、承諾したのは「品質計画」に関する
部分であり、その他については提出を受けただけの扱いであることを意味している。

上記から言えることは、
1.工事に先だって施工計画書を提出すること。(当たり前だが)
2.施工計画書には、品質計画が必須であること
3.施工計画書の品質計画には監督職員の承諾が必要なこと。
4.施工計画書の監督職員押印は、品質計画を除き、一方通行の受領印であること。

■ 施工計画書全般について:

1.工事種目概要:これは、種目とポイントだけ記載されてはどうでしょうか。
 延々と工事内容を数頁に亘って施工計画書に転記しても意味がない。

2.材料受入検査:「購入機材受入検査記録」に検査すべき機材をあらかじめ明記されてはどうでしょうか。
 また、全数検査か、抜き打ち検査なのか。
 JIS表示があり、種別ごとに第一回目の受入時検査なのかを取り決めておく。
 なにからなにまで、受入時に全数検査は、うそっぽい。

3.予防措置計画 : いまだ、提出していただいたことはないが、

 ・潜在不適合(予防処置が必要な項目)
 ・不適合につながる原因の情報源
 ・予防処置方法
 ・予防処置に対する効果の確認

 といった、積極的な予防をすれば、施工計画書の品質管理精度がぐんと上がって、
 最終的には高い評価を受けることになると思う。

 ひな形さえあれば、要所を置き換えることで作成できます。

4.産業廃棄物:処分地、処理方法、運搬業者は明記しましょう。

5.施工計画書に記載する内容は、抽象的な言葉は避け、本工事の具体的な内容を記載しましょう。
 

■ 品質計画:

普段、施工計画書を受け取って思うこと。
品質計画の貧弱な場合が多い。
・なにを、どの基準で、どの方法により、品質管理をし、どこに記録を残すか?がいたって不明瞭です。
○○は、良いか。―良否判定―良い。
良いとした根拠 がわからない。目視も重要だが、管理基準、管理値、判定方法が不明。

例えば、吊りボルトの取付は良いか。―目視・ゆする―良い。ではなく、
インサートへのねじ込み代を標線する。マジック等で線を入れる。
これにより、ねじ込み不足が避けられる。また、第三者による目視確認もできる。
もう一例、VP管用接着剤には、青色がある。これを用いることで、接着剤の塗布もれが防げる。
HI-VPには、白色接着剤がある。同様に塗布もれが防げる。また、第三者による目視確認もできる。

目視確認には、確認できる手だてが必要なことが多い。

監理者チーム

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